色んな児童が来所してくれます。それぞれが1日の1時間の、1分の使い方を選び、決めることを保障しております。個別の療育も、本人と話し合いながら、義務や強制ではなく、好意的に療育と向き合ってもらうためのアプローチをします。本人がしたくない場合は理由を尋ね、お互いが納得できるような形で物事を進めていく経験をしていきます。
みんな違うということを、生活の中に染み込ませてくためには、時間通りや絶対にしないといけない活動を組み込まないことで、それぞれがそれぞれの生きている時間を大切に認め合えると考えております。
子どもはいつも元気。というのは大人の勝手な決めつけです。どうしてもゴロゴロしたかったり、誰かに話を聞いてもらいたかったり、誰とも関わりたくない日が当然あります。
このモヤモヤやイライラ、悲しさや辛さと、真剣に向き合い解消したり、切り替えたりすることで、自分のことについて考える時間ができたり、感情と向き合うことができるようになる。
そういう一日を大切に扱える場所でありたいと思っています。
自身の言動を抑え込み、時間通り動くということに重点を置くことと、本人の選択と決定で自身の言動と時間をコントロールすること。
どちらが自律していると思いますか。
幼少期に求められる時間は、自分と向き合い、多様な人との関わりの中でお互いを認め合うことです。
決められた言動ではなく、お互いを尊重し合う言動を積み重ねられるよう、決まっていないことを楽しめるようになっていけたらと思っています。